今回は、チーム全体の素早い攻守の切り替えを高められるトレーニングを紹介していきます。
こちらのトレーニングでは、
- 守→攻の素早い切り替え
- 攻→守の素早い切り替え
- 切り替え時の準備・実行の意識向上
この3つの技術・能力向上を目的としたメニューです。
チームトレーニングで行うメニューであり、「素早い攻守の切り替えを大事にしている」「ショートカウンターを仕掛けたい」というチームにおすすめです。
それでは、トレーニング方法・ポイントについて詳しく解説していきます。
トレーニング
- マーカーを4つ用意して、小さめのコートを作る。
- 6人組を作り、その中で2人ずつ色分けして3チーム作る。
- 2チームが攻撃、1チームが守備。
- ボールを回して、守備チームが奪ったらプレーを続けた状態で奪われた奪われたチームと攻守交代。
【ルール】
- ボールタッチはフリータッチ。
- 切り替えの素早さを意識して行う。
ポイント
このトレーニングのポイントは、以下2つが挙げられます。
- ボールを奪われそうになったら(奪いそうになったら)守備に切り替える準備。
- ボールを奪ったら素早く展開する。
ボールを奪われそうになったら(奪いそうになったら)守備に切り替える準備
まず、このトレーニング1番の目的は切り替えの意識を高めることです。
切り替え時に重要なことは、ボールを奪われそうになってから切り替えるのではなく、ボールが奪われそうになったら守備に切り替える準備をすることです。
この準備ができているかで、切り替えのスピードは大きく異なります。
逆も同じで、ボールを奪ってから切り替えるのではなく、ボールを奪いそうになったときには攻撃の準備をすることが重要です。
「攻」と「守」をわけて考えるのではなく、攻撃の中にも守備があり、守備の中にも攻撃があることを意識することで、攻守の切り替えのスピードはグンっと上がります。
ボールを奪ったら素早く展開する
ボールを奪ってからショートカウンターを仕掛けたい場合、奪ったあとどれだけ素早く展開できるのかが重要です。
例えばサイドのエリアに追い込んでボールを奪えたとき、中央にスペースがありフリーの選手がいたとしましょう。
このとき、奪ったあと素早く中央の選手に展開できれば大きなチャンスが生まれます。
一方で、せっかくボールを奪ったのにその後の攻撃が詰まってしまえば、せっかくのショートカウンターのチャンスを潰してしまうのです。
もちろんボールを奪ったあとに、前方にスペースがありボールを素早く運ぶ選択肢もありますが、そのぶんボールの近くには相手もいます。
優先順位としては、ボールを奪った選手は素早くフリーの選手へ展開し、再び前線に動き出すことで、よりスピード感のあるショートカウンターが仕掛けられるでしょう。
まとめ
今回は、チーム全体の素早い攻守の切り替えを高められるトレーニング方法・ポイントをまとめました。
このトレーニングを行うことで、以下2つの技術・能力向上が期待できます。
- 守→攻の素早い切り替え
- 攻→守の素早い切り替え
- 切り替え時の準備・実行の意識向上
そのためには、
- ボールを奪われそうになったら守
- 備に切り替える準備。
- ボールを奪ったら素早く展開する。
これらを意識することで、チーム全体の攻守の切り替えが素早くなり、鋭いショートカウンターを仕掛けられるようになります。
「攻守の切り替えを素早くしたい」というチームは、ぜひ参考にしてください。