小学生年代では、「ドリブルが上手くなりたい」「ドリブルで相手を交わしたい」このように考える選手は非常に多いです。
しかし、ドリブル1つの技術でも、たくさんのフェイントやターンがあります。
スピードを活かしたドリブルや、テクニックを活かしたドリブルなど、バリエーションも豊富です。
その中で、ぜひ小学生年代から習得してほしい技術が、緩急を使ったドリブルです。
緩急だけを使ったドリブルは1番シンプルながら、うまく使えれば効果的で簡単に相手を交わせます。
しかし、実際にどうやって緩急をつければ良いのか、緩急をつけたドリブルのやり方がわからないといった選手もいるのではないでしょうか。
そこで、小学生必見の緩急だけで相手を置き去りにするドリブルを習得するトレーニング方法を紹介していきます。
また、スピードがない選手でも緩急をつけたドリブルは習得できるということについても、詳しく解説していきます。
小学生必見!緩急だけで相手を置き去りにできるドリブルを習得できるトレーニング
- マーカーを8つ用意する。
- 1mほど間隔を空けてマーカーを4つ置き、そこから6mほど離れた位置に残り4つのマーカーを同じように1mほど間隔を空けて置く。
- ボールを用意して、マーカーの前で準備。
- 4つのマーカーをドリブルで交わし、6m離れたマーカーに向かって一気にスピードを上げてドリブルする。
- マーカーに近づいたらスピードを一気に緩め、4つのマーカーをドリブルで交わす。
このトレーニングでは、緩→急→緩のスピードの変化をつけて行います。
まず最初に、4つのマーカーを交わすときは、試合中に狭いスペースの中をドリブルするイメージで取り組んでください。
狭いスペースでドリブルするときに重要なのは、スピードを上げることではなく、ボールタッチを細かくして常に足元にボールを置くことです。
足元にボールがあれば相手がどこからプレッシャーをかけてきたとしても、素早く対応できます。
4つのマーカーを交わした後、次のマーカーまでは6mの間隔が空いています。
このときは、前にスペースがある時と考えて、一気にスピードを上げるようにしましょう。
スピードを上げるときは、多少ボールを前に蹴り出すことで、よりスピードを上げやすいです。
しかし、注意点として試合中では周りの状況を見ずにボールを蹴り出してスピードを上げてしまうと、相手にボールを奪われてしまう可能性もあります。
そのため、状況に合わせて蹴り出してスピードを上げるのか、足元にボールを置いたままスピードを上げるのかを判断しましょう。
そして、このトレーニングで1番大事な部分が、急→緩に切り替わるところです。
この場面でミスしてしまう選手も多いです。
なぜ、急→緩のタイミングでボールを奪われてしまうかというと、うまく歩幅を切り替えられずに、スピードを止めきれないことが挙げられます。
スピードを上げているときは、必ず大股でドリブルをします。
しかし、そこからスピードを一気に落とすときに、そのまま大股からスピードを落とそうとする選手が多いです。
しかし、それではスピードは一気に止められず、体勢も崩しやすくなります。
そうならないためにも、スピードを一気に落とすときは大股から小股に変えてスピードを落とすようにしましょう。
小股にすればスピードが落とせるだけでなく、細かいボールタッチに素早く切り替えることも可能です。
そのため、このトレーニングでは緩→急→緩のスピードの変化と、大股→小股の変化を意識して行なってください。
スピードがなくても緩急ドリブルで相手を交わせるのか
よく、小学生年代で「スピードがないとドリブルで相手は交わせない」といった声を耳にします。
たしかにスピードがあればそれは武器になり、ドリブルにも活かされるでしょう。
では、スピードがなければドリブルで相手を交わせる選手になれないのかと問われると、決してそうではありません。
スピードがない選手でも、緩急のドリブルを習得すれば必ず相手を交わせる選手になれます。
スピードがない選手が緩急のドリブルをするときに意識してほしいポイントは、緩→急の変化をより意識してつけることです。
例えば、スピードがある選手であれば、緩→急の変化が弱かったとしても、もともとスピードがあるため交わすことも可能です。
しかし、スピードがない選手が緩→急の変化が弱いと、相手はプレースピードの変化を感じられず、簡単に対応できるでしょう。
そのため、いつもよりも緩のスピードを落とすことで、急に切り替わったときのスピードの変化を感じられます。
そして、もう1つポイントとして、スピードを上げて相手を交わしたあと、相手の進行方向に体を入れるようにしてください。
スピードがない場合、そのままドリブルしてしまうと相手にすぐ追いつかれてしまいます。
そこで、1度相手の進行方向へ体を入れて相手のスピードを完全に止めることで、次のプレーがやりやすくなります。
スピードのない選手が緩急のドリブルを行うときは、以下2つを意識して取り組んでください。
- 緩のスピードをより遅くして、急のスピードと変化をつける。
- 相手を交わしたあと、1度進行方向に体を入れて、相手の動きを止める。
まとめ
今回は、小学生必見の緩急だけで相手を置き去りにできるドリブルのトレーニング方法をまとめました。
緩急のドリブルはシンプルですが効果的で、小学生年代から習得してほしいです。
スピードがない選手でも、少し工夫すれば緩急のドリブルは習得できるので、ぜひ参考にしてください。