今回は、昌平高校が行う「ファーストタッチ」と「判断力」を高めるトレーニングを紹介します。
こちらのトレーニングでは、
- ファーストタッチで相手を交わす
- ボールを運ぶドリブル
- 素早い判断力
これらの技術・能力向上を目的としたメニューです。
「ファーストタッチが雑になる」「ボールを運びながら判断力を高めたい」という選手におすすめです!
それでは、トレーニング方法・ポイントについて解説していきます。
トレーニング方法
- 4箇所にポイントを作り、ひし形を作る。
- それぞれのポイントに3人ずつ並ぶ。
- 中央にボールを持った選手が複数人立つ。
- ボールを持っている選手は、ほかのボールを持っている選手と被らないように、ポイントにいる選手へパスを出す。
- パスをもらった選手は、ファーストタッチで相手を交わすイメージを持ちながら、コントロール。
- その後、ドリブルでボールを運びつつ、空いているポイントの選手へパスを出す。
- これらを繰り返し行う。
参考動画はこちら。0:39〜ご覧ください!
ポイント
このトレーニングのポイントは、以下の3つが挙げられます。
- ファーストタッチをその場に止めるのではなく動かす
- ボールを運ぶときは顔を上げながら
- ボールを持つ選手の状況、ポイント選手の状況を把握
ファーストタッチをその場に止めるのではなく動かす
まず、このトレーニングではファーストタッチで相手を交わすイメージで行います。
その場に1度止めてから交わすのではなく、1発のトラップで相手を交わすイメージを持って行いましょう。
トラップで相手を交わすときは、基本的に2つのパターンがあります。
- 相手がプレッシャーをかけてきた方向とは逆にボールを運ぶ
- 相手がプレッシャーをかけてきた逆方向にボールを運ぶと見せかけて逆をとる
まず1つは、相手がプレッシャーをかけてきた方向とは逆にボールを運んで交わすことです。
右から敵が来ていれば空いている左へ、左から敵が来ていれば右へ、といったようにスペースのある方向へトラップするとその後のプレーもスムーズに運べます。
一方、あえて相手がプレッシャーをかけてきた逆方向に重心を持っていき、相手を騙して逆をとることも可能。
この場合、相手は完全に重心の逆を取られているので、つぎの対応が遅くなります。
今回のトレーニングではプレッシャーをかけてくる敵はいないものの、試合中を意識してトラップで相手を交わす意識を持って行ってください。
ボールを運ぶときは顔を上げながら
ボールを運ぶときは、必ずボールだけを見ずに顔を上げながらドリブルしましょう。
なぜなら、顔を上げていないとその場の状況を把握できず、適切なプレーを判断できないからです。
サッカーではどんな場面でも目まぐるしく状況が変化し、それはボールを持っているときも同じ。
今回のトレーニングでいえば、複数人がボールを保持しており、ポイントは4つしかありません。
その中で周りと被らないようにプレーするためには、顔を上げてほかのボール保持者の状況とポイント選手の状況を把握し、適切なタイミングでパスを出すことが重要。
ボール保持時の視野が広がれば、さまざまなプレーが可能になり、試合中でもバリエーション豊富な攻撃を展開できるでしょう。
ボールを持つ選手の状況、ポイント選手の状況を把握
先程もお伝えしたように、今回のトレーニングではボール保持者の状況とポイント選手の状況を同時に把握しなければいけません。
そのために、顔を上げてボールを運ぶことが重要だとお伝えしました。
状況を把握するためには、まずは目で確認しなければいけません。
そして、味方選手の「へい!」「こっち空いてるよ!」といった声を耳で聞くことも大切。
目と耳で得た情報を頭の中で素早く整理して、その場に適したプレーを選択することで、良いプレーが実行できます。
良いプレーをするためには、多くの情報を自分の頭の中に入れることが重要であるということです。
これは試合中でも同じように大事なことなので、今回のトレーニングから意識して情報を集められる選手になるように行っていきましょう。
関連記事:瞬時に的確な判断ができる選手へ成長できるトレーニング方法をご紹介!
まとめ
今回は、昌平高校が行う「ファーストタッチ」と「判断力」を高めるトレーニングを紹介しました。
このトレーニングを行うことで、以下3つの技術・能力向上が期待できます。
- ファーストタッチで相手を交わす
- ボールを運ぶドリブル
- 素早い判断力
そのためには、
- ファーストタッチをその場に止めるのではなく動かす
- ボールを運ぶときは顔を上げながら
- ボールを持つ選手の状況、ポイント選手の状況を把握
上記3つを意識することで、ファーストタッチで相手を交わせ、ボールを保持しながら的確な判断ができる選手へ成長できます。
ぜひ、参考にしてください。