今回は、転がってきたボールを全部交わしてキープ力を高めるトレーニングを紹介します。
こちらのトレーニングでは、
- 常に足元でボールをコントロールする技術
- 顔を上げてドリブルする技術
- 瞬時に判断して自在にボールを扱う能力
これらの技術・能力向上を目的としたメニューです。
「足元からボールが離れないドリブルがしたい」「ボールを取られない選手になりたい」という選手におすすめです!
それでは、トレーニング方法・ポイントについて詳しく解説していきます。
トレーニング方法
- ドリブルする選手とボールを蹴る選手に分かれる。
- ドリブルする選手はボールを1つ用意。
- ボールを蹴る選手は複数個のボールを用意。
- ボールを蹴る選手はドリブルする選手のボールに当てるように、ランダムにボールを蹴る。
- ドリブルする選手は蹴られたボールに当たらないように、交わしながら前進していく。
- ドリブルのスピードはゆっくり、蹴るボールの速さはレベルに合わせて変える。
ポイント
このトレーニングのポイントは、以下3つが挙げられます。
- 足元からボールを離さない
- なるべく顔を上げながらドリブルする
- どこにボールが蹴られるのかを予測・把握してつぎのプレーを瞬時に判断する
足元からボールを離さない
まず、このトレーニングで意識してほしいことが、ドリブル中に足元からボールを離さないことです。
ドリブル技術やキープ力を高めるためには、どんな状況でもボールを扱える位置にボールがなくてはいけません。
例えば、相手が1人プレッシャーをかけてきたときに、ボールが足元にあれば瞬時に対応できます。
しかし、足元にボールがなくて離れていた場合、相手が足を出してきたときにすぐ対応できません。
とくに小学生年代の選手は足元からボールが離れやすいので、このトレーニングではスピードよりも足元にボールを置くことを意識して行いましょう。
関連記事:【2歩1触ドリブル】メッシのように細かくキレのあるドリブルを習得しよう!
なるべく顔を上げながらドリブルする
このトレーニングで1番重要なポイントが、顔を上げながらドリブルすることです。
なぜドリブルしながら顔を上げるのか、今回のトレーニングでは前からボールが転がってきます。
顔を上げずボールばかり見てドリブルしていると、どこにボールが転がってきているのか把握できません。
もしボールが相手だった場合、簡単にボールを奪われてしまいます。
- 足元からボールを離さない(どこから相手がいても瞬時に対応できる)
- 顔を上げてドリブルする(相手や味方がどこにいるのか、どこにスペースがあるのかを確認できる)
まず、小学生年代では上記2つの能力向上を意識してください。
最初は顔を上げてドリブルするのは難しいため、
- ボールを蹴る選手が「蹴るよ!」と言ったときに顔を上げてボール確認
- 顔を下げてボールを避ける
このように、タイミングを合わせて顔を上げるところから始めても良いです!
関連記事:狭いスペースでもボールを失わずにドリブルできる技術を向上させよう!
どこにボールが蹴られるのかを予測・把握して次のプレーを瞬時に判断する
足元でボールをコントロールし、顔を上げながら
- つぎどんなプレーが起こるのか
- この場面でどんなプレーをするべきなのか
これらを瞬時に判断できるようにしましょう。
このトレーニングであれば、顔を上げることで
- ボールを蹴る選手がどの位置にいるのか
- どのタイミングでどこにボールを蹴ってきそうなのか
をあらかじめ予測できます。
さらに、足元にボールがあり顔が上がっていれば、ボールが蹴られた瞬間に転がってくるスピードや位置を把握でき、素早く交わせます。
『予測→把握→判断』この一連の流れをどれだけ早く正確にできるかが重要です。
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まとめ
今回は、転がってきたボールを全部交わしてキープ力を高めるトレーニングについて紹介しました。
このトレーニングを行うことで、以下3つの技術・能力向上が期待できます。
- 常に足元でボールをコントロールする技術
- 顔を上げてドリブルする技術
- 瞬時に判断して自在にボールを扱う能力
そのためには、
- 足元からボールを離さない
- なるべく顔を上げながらドリブルする
- どこにボールが蹴られるのかを予測・把握してつぎのプレーを瞬時に判断する
上記3つのことを意識してください。