「少年団でサッカーをやっている子供が全然試合に出られない」
「なんでうちの子供だけ試合に出られないんだろう…」
こういった感情を抱いたことがある親もいるのではないでしょうか。
子供が頑張ってボールを蹴っている姿を見ると、どうしても「試合に出て活躍してほしい」と思うものですよね。
しかし、それは子供も同じで例えサッカーを始めたばかりの子であっても、「試合に出たい」といった感情は抱きます。
試合に出れないと子供は落ち込みやすくなりますが、そこで親まで気持ちを落としてはいけません。
ここでは、少年団サッカーで子供が試合に出れないとき親が意識するべき8つのことを解説します。
少年団サッカーで子供が試合に出れないとき親がするべき8つのこと
子供が少年団サッカーで試合に出れないとき、親はどんなことを意識して子供をサポートすれば良いのでしょうか。
具体的に、以下8つが挙げられます。
- 親が悲観しないこと
- マイナスにならず「今だけ」と考える
- 客観的にサッカーを見てみる
- 人と比べず子供の成長を見守る
- 練習を手伝う
- 子供の気持ちを理解する
- 子供の前で不満を言わない
- 移籍を考える
親が悲観しないこと
子供が試合に出られないとき、親が悲観的になってはいけません。
まず理解してほしいことが、「全国にも試合に出られない子供たちがたくさんいる」ということです。
そして、「自分の子供が試合に出られない」という悩みを抱える親もたくさんいます。
仮に同じ少年団チームに高学年の子供たちが30人所属していたとして、その中でスターティングメンバーに選出させるのはわずか8人。
ということは、22人の子供たちが同じように試合に出られないということです。
少年団サッカーの試合に出られないからといって、将来プロになれない、強豪校で活躍できない選手になるわけではありません。
「いつかは誰しも控えになる可能性がある」ということを知り、親が悲観しないことが重要です。
マイナスにならず「今だけ」と考える
少年団サッカーで試合に出られたからといって、中学・高校でもスタメンが約束されているというわけではありません。
小学生年代で活躍したとしても、中学・高校とレベルが上がるにつれ試合に出られなくなることはよくあります。
逆にいえば、少年団サッカーで試合に出られなかったとしても、その後の努力次第で中学・高校で試合に出られる選手も数多くいるということです。
そのため、マイナスにならずに「今だけ」と考えるようにしてください。
客観的にサッカーを見てみる
子供が試合に出られなければ、親としては悲しいですし、「なんで試合に出られないの」と思うものです。
自分の子供は大事ですし、どうしても自分の子供だけを目で追ってしまう親もいるでしょう。
そんなときは、1度客観的にサッカーを見てみてください。
自分の子供だけでなく、ほかの子供たちや相手チームにどんな選手がいるのかを観察してみると、周りのレベルを把握できます。
人と比べず子供の成長を見守る
例え子供が試合に出られなかったとしても、決してほかの子供と比べてはいけません。
- 「あの子のほうがたくさんゴール決めてるよ」
- 「なんであの子みたいにもっと上手くドリブルできないの?」
このような言葉を発言してしまうと、子供は落ち込んでしまい、最悪の場合サッカーを嫌いになって辞めてしまうことも考えられます。
自分の子供とほかの子供は違うということを理解してください。
全員の子供が同じように上手くドリブルができてパスが出せて、シュートが決められることは決してありません。
それはプロの選手でも同じです。
ドリブルが上手い選手もいれば、ドリブルで何人も交わせる技術はないけど、誰よりも献身的に走れる選手もいます。
それぞれ違った特徴があり、違った良さがあるということです。
そのため、親は子供のことを信じて優しく見守ってあげてください。
練習を手伝う
もし子供が「一緒にボール蹴ろう!」と言ってきたときは、できるだけ一緒にボールを蹴る時間を作ってあげてください。
一緒にボールを蹴ることで、「前までは上手くトラップできなかったのに、トラップが足元に止められるようになってる」と成長に気づくこともあります。
また、子供は親に褒めてもらいたいし、もっとプレーを見てほしいと思うものです。
練習中に良いプレーができたときは、「よくできた!」と褒めてあげてください。
それが子供の成長にも繋がります。
そして、子供と一緒に過ごす時間が少しでも増えて近くで成長を感じられれば、親としても気持ちが楽になるかもしれません。
子供の気持ちを理解する
親が「レギュラーで活躍してほしい」と強く思っていても、子供はそこまでレギュラーになることにこだわっていないかもしれません。
子供の1人の人間なので、自分の考えや意思があります。
例えば、今は試合に出ることよりもみんなと楽しくサッカーができれば良いだけかもしれません。
もちろん、サッカーは試合に出ることで得られるものは大きいです。
しかし、子供自陣が望んでいないことを親が押しつけてしまうと、子供はやる気をなくしてしまいます。
小学生年代で1番重要なことは、試合に出て勝つことよりも、誰よりもたくさんボールに触ってサッカーを心の底から楽しむことです。
そのため、親も焦らずに子供の気持ちを理解するようにしてください。
子供の前で不満を言わない
子供は聞いていないようで、親が発言した言葉をよく聞いています。
- 「あの子が試合に出られてるのに、なんでうちの子が出られないの」
- 「指導者の見る目がない」
こうした親の不満を子供の前で発言すると、それは子供にも伝わってしまいます。
子供は非常に繊細です。
1つのちょっとした発言で、サッカーを嫌いになってしまうことも十分考えられます。
そのため、たとえ不満があったとしても子供の前では言わないようにしましょう。
移籍を考える
子供も試合に出たいという意思があるけど全く試合に出られない場合は、チームの移籍を考えるのも1つの手です。
例えば、子供が試合に出られない理由として、以下のような状況が考えられます。
- 周りの子供たちのレベルが高い
- 指導者が勝ちにこだわっている
- 指導者が1人1人の子供たちに目を向けず、全員を試合に出そうとす
- る意思がない
- 子供自身にやる気がない
子供自身にやる気がないという場合を除けば、チームを移籍することで改善される可能性もあります。
- 『今のチームよりもレベルを1つ落としてみる』
- 『指導者が試合に勝つことよりも、できるだけ多くの子供を試合に出そうとしているチームに移籍する』
チームのレベルや方針を理解すれば、子どもに合うチームも必ず見つかります。
しかし、移籍に関して理解してほしいことが、決してチームを変えることは逃げることではないということ。
「途中でチームを変えることは逃げ出したことと一緒だ」と考える親もいますが、移籍は「逃げ」ではなく「新たな成長・挑戦」です。
そのため、子供が試合に出られる環境でプレーしたいのなら、チームの移籍についても真剣に考えてみてください。
まとめ
子供が少年団サッカーの試合に出られなかったとしても、親は悲観せずに子供の成長を見守ってあげてください。
親の焦りや不満は子供にも伝わります。
少年団サッカーの試合に出られないからといって、これからもずっと試合に出られないというわけではありません。
親は子供が試合に出られない状況が続いていたとしても、今回紹介した8つのことを意識して、最後まで子供の可能性を信じ続てください。